ブログをちょっと怠けている間に秋学期も折り返しになってしまいました。皆さん、如何お過ごしでしょうか。10月31日には学生の保護者からなる各地区後援会の役員の方々が一堂に会する連合後援会総会が盛況に開かれました。また翌日の11月1日建学記念日には建学記念式典が挙行されました。どちらも対面形式で3年ぶりとなりました。また11月3日にはホームカミングデーがハイブリッド方式で行われるなど、学園に再びかつての活気が戻って来たように思います。

第80回建学記念式典を挙行しました
同窓会第20回ホームカミングデー

さて、先月末には久しぶりにヨーロッパに行って参りました。目的はInternational Association of Universities(IAU国際大学協会)の年次総会に出席することと、東海大学ヨーロッパ学術センターのあるデンマークを訪問することでした。

IAUは国連ユネスコの下部組織でパリに本部があります。2019年にヴァントランド事務総長が来日された際に東海大学を訪問され、それを契機として本学も会員になっています。

本学は国際大学協会(IAU)の正会員として加盟しました

今年のIAU総会はアイルランドの首都ダブリンで開催されましたが、これも3年ぶりということで多くの参加を得た盛況なものでした。今までIAUの機関誌に投稿をしたり、リモートでのワークショップに参加をしたりしていたことから、開会式直後の第1セッションでの基調講演を依頼されました。東海大学は、創立者松前重義先生以来、世界平和に貢献する使命を有しているということからスピーチを始めました。300人以上の聴衆の多くは世界の大学の学長達でしたが、彼らに対してコロナで閉ざされてしまった世界が、今日の混乱や危機を招いたとして、それを打開するためには、学生が世界を巡り他の国々を見聞することが重要であることを訴えました。多くの共感を得られたものと思っています。

写真①IAU基調講演

さてデンマークですが、本当に久しぶりの訪問でした。2020年は東海大学ヨーロッパ学術センターが設立されて50周年の記念すべき年でしたが、コロナの影響もあり、昨年(2021年)東京とコペンハーゲンをリモートで結んで式典を行いました。東京側はデンマーク大使館の大使公邸をお借りしての開催でした。

ヨーロッパ学術センターの開設50周年式典を挙行しました

今回の訪問の第一の目的は、この4月から同センター所長を兼務でお願いしている堀真奈美健康学部長の就任お披露目のレセプションを行うことでした。着任早々の宇山秀樹駐デンマーク日本国特命全権大使や、長年デンマークの文部大臣も歴任され本学名誉博士でもあるベアテル・ホーダー元国会議員など、我々と親しい方々が50名ほど集まり、とても和やかな会となりました。但し、今回の集いの特色的なことは、深い結びつきのあるコペンハーゲン大学の方々や、ロスキレ大学で日本人教員として日本にも北欧のことを発信されている安岡美佳准教授など、多くの大学関係者に参加して頂いたことです。

堀教授は、2018年の健康学部立ち上げから今日に至るまで学部長として学部を牽引して頂きましたが、今後の東海大学での教育・研究の更なる展開に、北欧やヨーロッパ全土に亘るネットワークの構築をお願いしようと思っています。その意味では、大学関係者の多数の参加は心強いものがありました。特に当日もお見えになったコペンハーゲン大学のパブリック・ヘルス学科(Department of Public Health)のランゲ学科長との研究連携にも期待が膨らみます。

今回のデンマーク訪問には、庄司一子リベラルエデュケーションカレッジプロボスト・岩崎克也建築都市学部長・山本康治児童教育学部長も同行されましたが、彼らは特にデンマークにおける児童教育の教育内容やそのための施設などの視察が目的でした。ディアコネス大学の付属幼稚園など5箇所の施設を精力的に回られましたが、総じて言うと、幼児であっても個々人として尊重し社会性を育むことと、自然との調和の中での教育の重要性に気づきを得られたことになるようです。詳しくはいずれ別の機会にご報告することにいたしたいと思います。

写真②ディアコネス大学付属幼稚園訪問

また、これ以外にもコペンハーゲン大学・デンマーク工科大学・コペンハーゲン商科大学など今まで交流をして来た大学を訪問し、活動の再開と更なる展開を確認して参りました。皆さん暖かく我々を歓迎して頂き、感激した次第です。

写真③コペンハーゲン商科大学訪問

コロナ感染状況も第8波になっていると言われています。ご体調管理にご留意の上お過ごし頂きますようお祈り申し上げます。