皆さまお元気でしょうか。コロナもなかなか感染者が減らず不安な毎日ですが、さらにウクライナでの戦争が我々の気持ちを暗くしています。大学としては、今までロシアとの学術・教育・文化・スポーツなどで多くの交流を行ってきました歴史を踏まえ、ロシア軍の侵攻が始まって早々に、軍事行動の停止を求める考えを示しています。

■公式サイト『ロシア軍によるウクライナへの侵攻に対する声明』

さて、そうして気の晴れない日々ですが、3月下旬から4月上旬にかけて全国のキャンパスでは卒業式・入学式が各地で行われました。4月6日の札幌キャンパスでの入学式を最後として無事終了しました。

今年の卒業式・入学式では、昨年の湘南校舎での新入生歓迎花火に続き、例年にない試みもなされましたので、それらについても加え各地の様子をお伝えいたしたいと思います。

3月19日の熊本校舎の卒業式から始まったのですが、例年通り式辞は英語で行いました。但し、昨年まではサイモン&ガーファンクルの「明日にかける橋」の一節を引用して、東海大学は常に卒業生の皆さんに寄り添う気持ちを表現しました。

『Bridge over Troubled Water』
作詞・作曲: Paul Frederic Simon
When you’re weary
Feeling small
When tears are in your eyes
I will dry them all
I’m on your side
When times get rough
And friends just can’t be found
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
ちっぽけな存在に思えて
涙がこぼれそうなとき
僕がそれを拭い去ってあげる
僕は君の味方
つらい時が来て
友達が見つからないときも

今年はウクライナの惨状に対し、平和への願いを込めてジョン・レノンの「イマジン」を引用しました。今回、オノ・ヨーコさんも世界にメッセージを送っています。特に2節目の以下の歌詞は心に響くメッセージです。

『Imagine』
作詞・作曲:John Lennon & Yoko Ono
Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

想像してごらん 国境なんてないんだと
そんなに難しいことじゃないんだよ
人を殺す理由もないし死ぬ理由もない
宗教だって関係ない
想像してごらん
みんなが平和に生きている世の中を

ヨーコ・オノが今、再び、世界へ向けて平和のメッセージ「IMAGINE PEACE」を発信! | ヨーコ・オノ | ソニーミュージックオフィシャルサイト (sonymusic.co.jp)
■公式サイト『湘南キャンパスで2021年度秋学期学位授与式を挙行しました』

また、入学式では湘南校舎は式典そのものを行わず、新入生歓迎イベントといたしました。大学生になる自覚を持たせるために、きちんとした式典を行うべきであるという議論もあろうかと思いますが、コロナで沈み込んだ気持ちを明るく変える試みでした。その模様は以下のURLをご参照頂きたいと思いますが、大学を知るクイズやスポーツイベントなど盛りだくさんで、最後には中央通りのケヤキ並木がライトアップされ新入生・保護者の歓声につつまれました

公式サイト『「Tokai Entrance Festival 2022」を開催しました』

さらに今年の新学期には乗り物に関しての話題がありました。湘南校舎では念願の平塚駅からの直行バスです。また清水校舎ではキャンパスまで船で通う通学船が就航したことです。

公式サイト『JR平塚駅北口から「東海大学1号館前」を経由する直通バスの運行が始まりました』
■公式サイト『JR清水駅前と静岡キャンパス前を海上で結ぶ「通学船」の運航が始まりました』

湘南校舎以外では、通常通りの入学式を行いました、英語の式辞のあとに日本語でも少しコメントをしたのですが、その中で建学の歌を引用しました。4番には「歴史の波の高きとき、悩みの谷の深きとき」とありますが、この歌が作られた時を考えますと、これは先の世界大戦を指します。まさか、同じようなことが21世紀に入って勃発するとは思いもかけませんでした。まさに「古き歴史の濁流をせきて止めて清め」なければなりません。

オミクロン株がBA.2に置き換わってまだまだ感染拡大の予断を許さない状況が続くと思います。皆様におかれましても、感染防止にご留意の上、楽しいゴールデンウイークをお過ごし下さい。