明けましておめでとうございます。皆さまには恙なく新年をお迎えのことと存じます。再びコロナの感染拡大が懸念される中でのお正月でしたが、初詣などにお出かけになられましたでしょうか。私の正月は大学ラグビーの観戦と、駅伝のテレビ応援で始まりました。

ラグビーフットボール部と陸上競技部駅伝チームの壮行会を開催しました

昨年末に行われた駅伝・ラグビーの壮行会では猛ゲキを飛ばしたとスポーツ紙に書かれました。駅伝は残念ながら最後のところでシード権を失ってしまいましたが、力のあるチームですので予選会から這い上がってくれるものと確信しています。ラグビー部は私の願いを叶えてくれて、国立競技場での観戦が実現しました。明治大学との準決勝戦でしたが、結果は惜しくも敗れてしまいました。来年こそは決勝に進み栄冠を勝ち取って欲しいと思います。

さて、私の今年の年賀状には「社会は不安定な状況が続くかもしれませんが、本年東海大学は大改革を断行いたします。明日を支える人財を育成するため力強く前進して参りたいと思います。」と書きました。以前からもお伝えしているように「日本まるごと学び改革」が2022年に実行されます。添付資料にありますようにこの機会に6学部が新たに設置されます。その内の5学部は既存の学科を利用し組織変更したものですが、唯一新設の学部としては児童教育学部があります。

添付資料「日本まるごと学び改革(東海大学)」

東海大学は今まで教育学系の学部を有しておりませんでした。しかしながら、教員養成を怠って来た訳ではありません。ある雑誌のランキングでは、高校・中学校教員の就職者数は共に7位と多くの先生を育成して来ました。ご存じのように教員の養成を行うのは教育学部だけではなく、教職課程を配することによって他の学部でも教員になる道が確保されています。主に文学部では国語や英語、理学部では数学や理科、法学部・政治経済学部などでは社会、体育学部などでは体育の教員を輩出して来ています。

そうした実績のある中ですが、児童教育の分野はこれまでの本学の教職課程では育成することが叶わず、その教員養成は他大学に頼らざるを得ないという状況が続いておりました。そこで2020年度に閉校いたしました東海大学短期大学部の児童教育学科をベースとして、大学として新たに児童教育学部を設置することといたしました。幸いにして多くのすばらしい先生方をお迎えし、文部科学省からの設置認可も頂戴し、この春に第一期生を迎えることとなりました。小学校学級定員が35名となり、こども家庭庁の設置が計画されている中、追い風のあることと考えております。その児童教育学部のポスターも、実際の子供の姿を投影したものと、ネット上で好意的に扱われています。

しかしながら、既に多くの他大学で児童教育を行う学部や学科が設置されている中、新規に参入することへの障壁は高いと思わなければなりません。そこで新しい児童教育の道を探るべく4回にわたって教育セミナーを開催いたしました。第4回目は先日1月8日にまとめの意味も込めて開催し、過去3回の発表者をお招きしてパネルディスカッションを行いました。多くの示唆に富む発言がございました。それらは児童教育の専門家にとって意義のあるものであることは疑いがありませんが、私のような素人にとっても大いに参考になるものでした。その中に、北欧における幼児教育が子供の自由な発想を育むものであるというご発言があり、大変な感銘を受けました。東海大学の幼児教育でも、この大学がデンマークの教育思想をその源流にしていることから、この考え方を大いに取り入れるべきと思っています。

児童教育学部に限らず、いよいよ2022年度入試の学力系選抜が本格稼働いたします。多くの明日を支える人財が東海大学の門を叩いてくれることを願ってやみません。東海大学も感染防止には十分に注意して入学試験を実施いたします。

最後に先週1月14日に、東海大学にとってとてもうれしいニュースが飛び込んで参りました。今年の野球殿堂入りに特別表彰として松前重義先生が選ばれたことです。生誕120年を迎えた今、そのような朗報が訪れるとは、本当にうれしい限りです。東海大学のみならず、学生野球の発展に寄与した多くの方々にとって大変名誉なことと思っています。

【速報】創立者・松前重義 野球殿堂入り(特別表彰)決定

オミクロン株の感染が急激に拡大しております。皆様におかれましても、ご自愛の上お過ごし下さいますようお祈り申し上げます。