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皆さまお元気ですか。連休の後もコロナを巡る動きは山あり谷ありで、また東京では緊急事態宣言が発令されております。ブログ記事もコロナの話題になってしまいますが、現在の大学としての取り組みから見えてきたものをお伝えしたいと思います。

この春学期は以前に比べて対面授業を増やす努力をして参りましたが、学生の間で発生したクラスターなどで休講措置を取らざるを得ない状況に追い込まれたりしました。こうしたことへの有効な対応策としてはワクチン接種がありますが、東海大学でも学内での接種を始めました。

東海大学では、全国に7つあるキャンパスの内、すでにワクチン接種がおおむね完了している伊勢原を除く、湘南・代々木・高輪・清水・熊本・札幌の各キャンパスの学生・教職員約25,000人の希望者が対象です。すでに湘南キャンパスでは、学内の医療スタッフのほか、医学部付属病院から医師・看護師・薬剤師を派遣するなどし、1日約1,000名の規模で、大学が一丸となって接種を行っております。1回目の接種を7月中に、2回目の接種を8月中に完了する予定になっており、このワクチン接種により、秋学期からコロナ前のキャンパスライフを取り戻してもらえたらと思っています。
湘南以外のキャンパスについて、札幌はすでに1回目を終え、そのほかのキャンパスについては、確実に実施できるよう、学内および自治体・省庁とも連携し調整をしているところです。

また、学外の取組みとして、東海大学海洋調査研修船「望星丸」を利用した離島へのワクチン接種を、社会貢献として行いました。
東京都下の小笠原諸島は飛行機での往来が出来ず、船での渡航しか手段がありません。そこで医学部・海洋学部があり船を有しているという優位性を活かしたプロジェクトです。

東京都と小笠原村の3者による協定がもとになっており、父島島民の12歳以上64歳以下の希望者に対し、1回目の接種を6月22日・23日に、2回目を7月13日・14日に行いました。医学部付属病院から、医師・看護師・薬剤師・事務職員の約10名を望星丸に乗せ派遣しました。荒天の影響で、船が大きく揺れるなど、スタッフは体力的な消耗もありましたが、いざ接種となると医療スタッフの体力と責任感のもと、1回目の接種では949名に実施をいたしました。2回目の接種も同様の人数を見込んでいます。小笠原村の村民の皆様のご期待に沿うべく、活動してまいります。現地での様子は「Daily Report」（ https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/44411/ ）でご紹介しますので、ぜひご覧ください。

これらのコロナを乗り越える挑戦は、それ自体尊いものと思いますが、そこで生まれてきた学園としてしての一体感に私はとても貴重なものを感じています。もちろん今までにも医学部と望星丸まで含めた海洋学部の連携がなかった訳ではありません。しかしながらひとつの目標に向かっての学園の絆が大きく意識される機会になったものと思います。

取り分けPCR検査からワクチン接種に至るまでの医学部・付属病院の貢献は、我々にとって大変ありがたいものであるのと同時に、医学部を有する大学として各々の心に東海プライドを更に強めてくれたものと思います。

これから東京2020オリンピック・パラリンピックが開かれます。JOC会長で東海大学副学長の山下さんを筆頭に東海大学の関係者の活躍が期待されます。彗星のごとく現れた陸上のデーデー ブルーノ選手をはじめテレビの前で各選手に声援を送りましょう。引き続き、皆さんご自愛の上お過ごし下さい。