皆さまお元気ですか。2021年は年明けすぐに緊急事態宣言が発令され、大学も入試をどのように実施すべきか、緊張の日々が続きました。おかげさまで1月の大学入学共通テストから、2月に入ってからの東海大学の入試(一般・統一選抜等)も無事終了しましたが、そのあとも学位授与式・入学式と慌しく過ぎ、ブログをすっかりご無沙汰してしまいました。ゴールデンウイークも後半になりましたが、ステイホームでブログを書きました。今回と次回は今年に入ってからのこれまでの一連の大学の動きをおさらい形式でなぞりたいと思います。

まずは入試ですが、今年の入試は強い緊張感をもって臨みました。医学部・病院を有する大学として、入試会場から感染クラスターが発生することは避けたいとの思いで万全の態勢を敷き、会場入り口でのチェックは勿論のこと、入試試験担当者約600人にはPCR検査を付属病院の協力で実施いたしました(幸い一人の陽性者もおりませんでした)。

そうして無事終えることができた入試ですが、結果として志願者は昨年の約2割減になりました。他の大学も受験生が受験回数を控えめにしたことから軒並み志願者を減らしたようです。そうした厳しい状況の中ではありましたが、東海大学としては入学定員をほぼ確保出来たことに安堵しています。

■公式サイト記事『【更新】入試結果を公開しました

3月に入り、緊急事態宣言が延長される中、学位授与式や入学式をどうするのかについて、学内での議論が何度も行われました。昨年は学位授与式も入学式も式典という形では行えず、私の式辞も動画で配信という形でした。その経験を踏まえて今年は、感染状況の変化に対応した複数のプランを設け、準備をいたしました。

結果として、一堂に会することは避けるが、式典自体は分散して行うこととしました。湘南キャンパスの学位授与式は、時間差で大学院で2回、学部で3回に分けて行い、入学式は2会場同時並行で2回ずつ計4回、加えて湘南キャンパスでは、新2年生のためにも入学式に相当する企画を2回開催しましたので、伊勢原キャンパスの3回を入れると、4月2日は計9回の式開催となりました。

他のキャンパスでも同じように分散型の入卒業式を行い、全学で合計すると30回にもなります。スタッフも大変であったと思いますが、私も30回両式の式辞を述べたのは初体験でした。どの式でも制限下ではあれ、対面で式典を行えたことに学生の皆さんの顔は輝いていたと思います。どのキャンパスでも感染防止に細心の注意をはらいつつ、各々工夫を凝らしていました。例年は湘南キャンパスで行う海洋学部の式典ですが、今年の入学式は清水キャンパスで行いました。海岸に一番近い体育館で行いましたが、太平洋から打ち寄せる波音を背にした海洋学部らしいものとなりました。

湘南キャンパスでも特色ある入学式を行うことができました。花火です。昨年は入学式が出来なかっただけに、今年は新2年生にも元気を与える企画をと思っていたところ、若手スタッフから花火を上げてはどうかという提案がありました。湘南キャンパスの建学祭では最終日の夜に花火を上げることが恒例になっていました。残念ながら昨年の建学祭はコロナ禍で中止なり花火もおあずけになっていました。

■公式サイト記事『【動画公開のお知らせ】2021年度春学期入学式

今までの形式とは異なる入学式に、担当者においては実現に向けて様々な検討がなされました。ただでさえ忙しい年度末、実施に向けての準備には大変なものがありました。しかしながらこのコロナで鬱屈とした雰囲気を打破し、学生に元気を与えたいというスタッフの思いが、花火を実現させました。ご存じの方もおられると思いますが、花火には厄除けの意味も込められています。このコロナという厄を払いのけたいという祈りの表れでもありました。

当日は学生が密にならないように場所を指定(リンク先「入学式リーフレット」参照)したりしましたが、我々の予想を超えた8,500名もの学生が集まり、感染クラスターが発生しないかと冷汗が出ましたが、秩序だった学生の行動で無事何事もなく終了し、ほっとしました。学生の皆さんは大学に来たかったのだと思います。大変喜んで頂きました。

こうして始まった2021年度ですが、4月下旬にはまた緊急事態宣言。この週明けには継続の発表があるかもしれません。まだまだ続きがありますが、直ぐにも次回のブログを書きますので、本日はこの辺で失礼します。皆さんご自愛の上お過ごし下さい。