2020年が明けてから3ヶ月近くが過ぎました。年初の駅伝・ラグビーはもう一歩のところでしたが、その後、原辰徳監督(本学体育学部客員教授)のFD・SD研修会や東海大学出身でパラリンピックのブラインドマラソンランナーの伴走者による講演会、ラグビー選手リーチ マイケル氏の凱旋講演など盛沢山のイベントがありました。それらが終わってから、各々のご紹介も兼ねてブログを書くつもりでおりました。しかしながら、入学試験や春休み期間中の様々な行事に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりが影響を与え、その対策に忙殺されたため、延び延びになってしまいました。いつもながらの遅筆をお詫びいたします。

今日(3月25日)は湘南校舎での学部の学位授与式が予定されていました。コロナウイルスの脅威は未だ先の見えない状況です。東京オリンピック・パラリンピックも一年をめどに延期になってしまいました。そうした中、残念ながら、学位記授与は分散型で行う事となり、学長の式辞は動画配信ということになりました。熊本・札幌では校舎に集まる事も諦め、学位記は郵送と相成りました。

特に熊本は4年前の地震で、入学して10日あまりで震災に遭遇し、その後の授業も変則的に受講するという大変な経験をした学生が卒業を迎えました。その門出を祝ってあげられなかったことは、本当に残念でなりません。お時間があれば式辞の動画をご覧になってください。3月末まで公開しています。

■【学生・保護者の皆様】「祝卒業」学長メッセージ動画公開のお知らせ
https://www.u-tokai.ac.jp/caution/detail/post_51.html

■2019年度秋学期学位記授与を執り行いました
https://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/shonan/news/detail/2019_51.html

入学式も同様に式典は行わず、私の式辞は動画配信となります。伊勢原校舎以外は新学期の授業も2週間開始を延期いたしました(札幌校舎は3週間延期)。報道などをみると、このコロナウイルス禍を契機に、遠隔授業がクローズアップされています。しかしこれは緊急事態に対応するもので、私としては、大学は学生と教職員とが直接に触れ合う事で、人間形成を行う場であると考えています。そのためにも、一日も早くこのような事態が収束することを切に願うものです。

個々人が市民としての責任を果たし、世界が各々の思惑を超えて連帯することが重要と思います。ご自愛のほどお祈り申し上げます。