箱根駅伝優勝で始まった2019年もあと1週間足らずで終わりますね。元号も変わり、令和としての最初の元旦を迎える事になります。年明け早々にはラグビー準決勝に勿論箱根駅伝です。共に優勝を期待されている種目だけに、選手・指導者のプレッシャーは相当なものがあると思います。かく言う私も周囲の方々に聞かれれば、それは優勝ですと胸を張りますが、心の底では勝手なものの言いようを申し訳なく思っています。兎も角、日ごろの練習の成果を十分に発揮して頂きたいと願っています。

さて、スポーツと言えばいよいよ2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本オリンピック委員会(JOC)の会長はご存知の通り本学副学長の山下泰裕先生ですが、先に国際オリンピック委員会(IOC)の委員にも推薦され、就任の予定であり名実ともに日本のオリンピック界を代表する地位にあると言えます。

■山下副学長が国際オリンピック委員会の新委員に推薦されることとなりました
https://www.u-tokai.ac.jp/academics/undergraduate/physical_education/news/detail/post_91.html

さらにもう一名の国際オリンピック委員会の日本人委員として、東海大学を卒業している渡邊守成氏がおられます。国際体操連盟の会長として、2018年よりこの職責にあります。東海大学の交換留学生としてブルガリア国立体育大学で学んだのを契機として日本に新体操を紹介した方でもあります。日本の国際オリンピック委員が2名ともに東海大学出身ということは、誠に名誉なことと思います。

■卒業生の渡邊守成氏がIOC委員に就任しました
https://www.u-tokai.ac.jp/campus_life/tokai_sports/news/detail/ioc.html

オリンピックと同様に注目すべきはパラリンピックです。オリンピックに関しては山下・渡邊の両名が牽引してくださいますが、大学として貢献できる部分が大きいのはパラリンピックではないかと思っています。

そこで東海大学ではパラリンピックへの関心を高める目的で、湘南キャンパスで特別企画セミナーを行っています。第1回は丁度一年くらい前にNHKで放送された1964年のパラリンピック秘話を基にしたものです。第1回目のパラリンピックが1964年の東京大会であったことは、私自身も最近になって知りましたが、その参加選手は多くが国立箱根療養所におられた方々で、急ごしらえのアスリート養成がなされたそうです。NHK横浜放送局の花岡信太郎氏にご講演して頂きました。当時の日本人選手は、外国人選手が障がい者でありながら生き生きとした姿であったことに啓発されその後の人生を切り開いたというエピソードが印象的でした。

■第1回東海大学特別企画セミナー「パラリンピック-その軌跡と役割」

https://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/shonan/news/detail/post_1446.html

また、先月には第2回の特別企画セミナーとして電動車椅子サッカードキュメンタリー映画「蹴る」の上演をいたしました。中村和彦監督や日本電動車椅子サッカー協会の吉野忠則会長をはじめ役員の方々にもお越し頂きました。私は所用があってご挨拶のみで、残念ながら当日の映画鑑賞は出来ず仕舞いでした。

■第2回東海大学特別企画セミナー「電動車椅子サッカードキュメンタリー映画『蹴る』」

https://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/shonan/news/detail/post_1594.html

年が改まった1月には第3回目としてブラインドマラソン伴走者の志田淳氏と青山由佳氏をお招きしての講演会を行う予定です。視覚障がい者スポーツのガイドと呼ばれる存在で、選手の「視覚」を補うにとどまらず、選手と一体となって闘う競技者としてパラリンピックを支えている東海大学卒業生の体験を語っていただきたいと思っています。本番のパラリンピック開催に向けて学内の雰囲気を盛り上げて行きたいと思います。

最後に年末の話題としてもう一つお伝えします。隔年オーストラリアで行われている世界最大のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2019」で本年東海大学が準優勝いたしましたが、その記録番組が12月29日にテレビ放映されます。年が明けたら何度も東海大学の名を聞く機会があることに期待を込めつつ、年の瀬に東海大学の活動や取り組みを再認識していただけたらと思います。

■【12月29日(日) 夜9時放送】地平線の彼方へ!激走3000キロ2019ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ

https://www.u-tokai.ac.jp/effort/activity/challenge/WSC2019/report/detail/1229_9bs.html

では、皆様良い年をお迎えください。