9月に入っても猛暑が続いていましたが、如何お過ごしでしょうか。このところ少し涼しくなって来たように感じられホッとしています。

さて、前回の5月末から2ヶ月以上ご無沙汰をして、山田はブログを止めたのではないかと思われたのではないでしょうか。言い訳がましいのですが、6・7月は一日も休みのない状況でついつい先延ばしになってしまいました。何卒引き続きご愛読の程お願いいたします。

さて、久しぶりのブログですが、ゴールデンウィークの4月下旬から5月上旬は、アメリカ西海岸・アイスランド・デンマーク・フランスに最後タイを訪問する世界一周ツアーからの話題を取り上げたいと思います。出張それ自体もさることながら、その背景なども含めお伝え申し上げます。今回はその最初の訪問地シアトルでのことに絞らせて頂きます。米国アクレディテーションの取得申請が可能かどうかの検討をして頂いているところです。

シアトルは、イチローが活躍したマリナーズの本拠地としても、我々日本人にとって馴染み深いところです。ボーイング社やAmazon.com、Starbucks Corp. といったグローバル企業の本社が数多く軒を構えるビジネスが盛んな土地柄であり、州立のワシントン大学など優れた教育機関のある場所です。シアトルの郊外レドモンドには、米国北西地区大学基準協会(Northwest Commission on Colleges and Universities: NWCCU)という組織があり、吉川直人副学長とそこを訪問いたしました。

アメリカでは、大学を設置・運営するにあたって政府の許可を取る必要はありません。NPOのように自由に設立できますが、その質保証についてはNWCCUのような組織が、大学の教育がきちんとなされているかを判断します。この組織は公的な機関ではなく、各大学が会員となった任意団体です。なぜ各大学がその判断を尊重するかと言えば、基準を満たすきちんとした教育を行っていれば、大学間で単位の互換を認めるからです。逆にその単位互換が認められないと、取得した単位はその大学のみに有効で、社会では通用しないものになってしまいます。このようにして、政府からの干渉を抑えつつ、大学の質保証を維持しているのがアメリカの大学制度です。

日本でもそれを模して公益財団法人大学基準協会(Japan University Accreditation Association: JUAA)が設立されましたが、アメリカのような機能を有するところまでには至っていません。東海大学はハワイ東海インターナショナルカレッジという短大をハワイに有していますが、当然アメリカの短大としてこのアクレディテーション(基準認証)を受けています。日本でも第三者による外部評価を行っていますが、米国の場合は、教職員・学生が、自分たちの教育機関がどのような成果を挙げたのかを徹底的にセルフスタディしています。ハワイ東海インターナショナルカレッジでも昨年この作業が行われました。セルフスタディレポートを精査した他の短大の教職員で構成される訪問チームの監査を経て、カリフォルニア・ハワイ州を所管する米国西地区学校・大学基準協会二年制高等教育機関認定委員会(Accrediting Commission for Community and Junior Colleges/Western Association of Schools and Colleges: ACCJC/WASC)による審査が行われ、2023年までのアクレディテーションを受けることが出来ました。

私も2000年にハワイ東海インターナショナルカレッジの学長としてこの審査を受けましたが、このアクレディテーションが取れなければ、大学としての存続が断たれる訳ですから、大変に緊張した思い出があります。日本ではそこまでの厳しさはありません。日本では、先に入学試験での不正が問題になりましたが、これが米国の場合であれば、そうした大学は、即アクレディテーションが取り上げになるものと思われます。

今回シアトルでお目にかかったのはソニー・ラマスワミー会長と上級副会長のパメラ・ゴードさんでしたが、現在東海大学が外国の大学として米国アクレディテーションの取得申請が可能かどうか検討して頂いているところです。以前に我々は以下のようなロードマップを作りましたが、既にその予定は遅れています。しかしながら、東海大学のモットーである「先駆けである」ことを旨としてこの挑戦を続けてまいりたいと思っています。